横浜での生活は悪くなかった。
近所に友人は沢山いるし、娘も好きな公園が沢山ある。
住んでいるマンションのローンは完済し、モノにも困ってない。
妻と幸せな日々を送っていた。
ただ、娘を育てる環境に大きな不満があった。
ご近所での会話は「どこの保育園入れる?」
そう、この辺りは子供を私学に入れるのが当たり前。
公立の学校は、私立の学校に受からなかった人が行く場所とされていた。
娘をそんな環境で育てたくない。
そう思い、移住を考えた。
私の仕事が上手くいっていなかったことも理由の1つ。
横浜を離れる時が来たと感じた。
転職先として、私を呼んでくれる会社は三重県伊賀市だった。